3Dぬりえ NUMA作

2冊目の「大人の塗り絵」を紹介する。私の手元に新しいタイプの塗り絵本が届けられた。私が予想していたものとまるで違い、一体どこから何を始めればよいのかわからない。見本もなければ、この塗り絵をすることの効用も書かれていない。「平行視」の解説があるだけ。平行視の言葉さえ聞いたこともなかった。

スマホを使うようになってからの私は、正解を求めてググる行為が多くなった。わからない事はすぐに解答を求めたがる、そんな体質になってしまい、思ったような解答が得られないと不安を感じるのである。この「3Dぬりえ」もググって解説を求めた。しかし思うような解説には辿り着かなかった。悩んでも仕方ないので取り敢えず手を動かして解答を求めた。

単調な作業であったが、色が入ると白と黒の世界が少しづつ変化していく。一枚完成すると最初の無機質な絵が一変したのが面白い。同じように単調な下絵に色をつけ変化を見る。密な下絵にげっそりしたのだが出来上がってみると色の構成でかなり印象の違う絵が出来上がるのがわかった。同じ下絵があれば幾つかのパターンを楽しむことができただろう。

残り枚数はまだまだある。1冊塗り終わるまでかなりの時間を要することになりそうだが、色を塗るだけの行為で多くの変化を見出せることに驚かされた。

＊写真は筆者のぬりえ