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BOOK CAFE LAGOM

680-0824
鳥取市行徳3-757

本の紹介

姑の遺品整理は迷惑です 垣谷美雨著

親の家の整理を始めた私に友人が薦めてくれたのがこの本だった。

役に立ったのだがこの本のように都合よく事は進まない。ひたすら日々格闘するしかない現状である。

主人公に共感できるのは、家の整理をしていると私の知らなかった両親の生活や私たち姉妹の姿が現れる事である。手紙や日記もあるが読み始めると先に進まないのでそのまま新聞紙に包んでゴミ袋へ。本来ならシュレッダーにかけてしまわなければいけないが量が多過ぎて手間暇が惜しい。写真の整理が難題だ。見なかったことにしてゴミ袋に入れてしまいたい。家族に見せてしまったらそれこそ何も進まなくなる。私一人の過去ではなく家族全員の過去であり懐かしいものであるはず。しかし、そこで懐かしがってしまうから不用品の整理が進まなくなるのだ。

どの品々もここにある理由は明白で幾らかの時間誰かに使用されていたはずだ。40年以上もこの家から離れていた私でさえ多くの品に思い出があるのだから、ましてや使っていた両親にとってはなおさらであろう。

我が家の整理は本書と違い、期限なし。私の気ままで終了を迎えて良いのである。ありがたくない役目で放棄したい衝動に度々襲われて参ってしまうのだが、まだしばらく品物たちがここに持ってこられた経緯を想像しながら黙々と作業を進めたい。