menu

BOOK CAFE LAGOM

680-0824
鳥取市行徳3-757

本の紹介

① 上野千鶴子が聞く、小笠原先生、ひとりで家で死ねますか? 上野千鶴子、小笠原文雄著

② 在宅ひとり死のススメ 上野千鶴子著

③ ひとりで老いる ということ 松原惇子著

ひとりで在宅死ができるかどうかを書いた本を何冊か読んだ。最初読んだ上野著「小笠原先生、」には驚いた。介護保険を使って一人で死を迎えることができるなんて、と。2015年刊行本だったため、既に世の中はそこまで進歩していたことに衝撃を受けた。そして「在宅ひとり死のススメ」は2021年刊行本。ここには在宅死はできるが介護保険の後退を危険視する上野の思いが書かれている。後退は許さないという強い思いが。

松原著「ひとりで老いるということ」は2020年刊行であるが、ひとり死は可能だと介護関係者は口を揃えて言うが、松原の知っている人たちのそうではない例が書かれている。

ひとりで死ぬこと、老いて死ぬ事が容易ではないのを突きつけられている思いだ。両親の介護後、自身の終活をどこまでやり遂げられるのか、半端な終活で生命が途切れた場合どうなってしまうのか。死んだもの勝ちといった事だろうか。

計算通りに行かぬのが世の常であるのだから備えばかり万全にしたところで仕方ない、と割り切ってしまえば簡単なのであるが。