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BOOK CAFE LAGOM

680-0824
鳥取市行徳3-757

本の紹介

紅雲町ものがたり 吉永南央著

紅雲町珈琲屋こよみシリーズを読み始めている。前回紹介した「初夏の訪問者」はほぼ最新刊に近いシリーズ本で、登場人物へのモヤモヤ感が払拭されなかった。そのためシリーズ最初から読もうということで。

2008年から執筆が始まり76歳の杉浦草が主人公である。2020年刊行の「初夏の訪問者」を読んで草の年齢が合わない、と感じていた理由が判明した。76歳の設定は10年以上の時が過ぎても変わらないからだった。

紅雲町物語は5編の短編で成り立っている。どの話も遜色なく面白い。謎解き小説との解説もあるが有名なアガサクリスティ作「ミス・マープル」の主人公とはまるで違う。草はワクワクと謎を解いていくのではなくひとつづつ事実を検証しながら辻褄の合わないものを見つけていく。

予想以上に読み応えのある「紅雲町珈琲屋こよみ」である。未読シリーズはまだ多数。楽しみが増えた。