menu

BOOK CAFE LAGOM

680-0824
鳥取市行徳3-757

本の紹介

私がオバさんになったよ ジェーン・スー著

「小説幻冬」に掲載された対談連載を収めたものである。

全くふざけたタイトルだ。著者曰く、「本のタイトルは犬笛のようなものだと思う。届いて欲しい人にしか聞こえない周波数のようなものがある。」ホントにその通りで、このふざけたタイトルを私はうまくチューニングできたのだ。

どの対談も非常に興味深い。山内マリコとの対談の中で、ジェーン・スーのブログに書かれた「東京育ちが地方出身者から授かる恩恵と浴びる毒(前・後編)」が紹介されている。気になってこのブログを読んでみたところ強烈な内容であった。多分多くの東京出身者が言いたくても言えなかった事なんだろうと想像でき、地方出身者の私は何も考えず東京を荒らしてきたことに気がついた。「よく言ったよ、ジェーン・スー!」と喝采したくなった。

能町みね子の対談にも惹かれた。この名前どこかで知っている、記憶を呼び覚まし「NHK、相撲」のキーワードで調べたところ、「ニュース シブ5時」の相撲解説で出演していることがわかった。不思議な存在であった能町の考えを知ることができた。

能町とジェーンそれぞれがパートナーと暮らしている。二人とも女であるのだが家計を支え、パートナーがサラリーマン妻のような役割をしているようだ。家庭において互いに得意な分野を担当すれば良いだけなのだが、ジェーンでさえ性別の役割分担意識をなくせないのだなぁ。