menu

BOOK CAFE LAGOM

680-0824
鳥取市行徳3-757

本の紹介

お金 以前 土屋 剛俊(つちや たけとし)著

 最近「金融リテラシー」という言葉を目にすることが多くなった。これは”金融や経済に関する知識や判断力”のことである。金融庁から中学生・高校生向けに「基礎から学べる金融ガイド」も提供されている。

 学習指導要領が改訂され、小学校では2020年度から、中学校では2021年度、高校は2022年度から金融教育がスタートしている。とはいえ学校で学べる時間は少なく、教える教員自身が金融リテラシーが低い場合も多いだろう。なにしろ金融教育を受けていない教師が担当するのであるのだから。

 著者は金融業に長く携わってきたが、現在は組織に属さなくなったのでしがらみのない意見を読んでもらいたいと、本気になって書いたものである。お金を増やすことで一番大切なのは一般常識を増やすことだという。お金の教養がないから、色々不安なことも多いのであろう。

 第9章は相続についてのおまけ章だ。親の財産を知るのは本当に簡単ではないことを身をもって知った。同居を始めても財産のことはちっともわからない。しつこく聞く、あるいは郵便物に注意してその都度確認していかなければ親自身把握していない。成年後見人にならなければいけないかも、と親の財産把握に手をつけて初めて見つけられたものの数多いこと。自分自身でさえ数十年前の保険の契約等の記憶が曖昧であるのだから百歳近くなった親の記憶が確かなものであるはずもない。とは言え共に暮らし始めたからこそ知ることができ本当にありがたい。そうでなければ死後に提出しなければいけない書類にあたふたしていたであろう。同時に自身の終活も始めなければ残った肉親に苦労をかけること間違いない。