87歳、古い団地で愉しむ一人の暮らし 多良美智子(たら みちこ)著
90歳、ひとり暮らしの知恵袋 大崎博子(おおさき ひろこ)著
どちらの本も内容は似通っている。古い団地に住み、高齢になってからパソコンを始め他人と繋がっている。他人との関わりを否定せず、つかず離れずの生活を楽しんでいる。
大都市圏の古いUR住宅に長く住んでいるから住宅費も比較的安く抑えられているのだろう。家賃は安い民間住宅もあるだろうがUR住宅の環境はかなりよく、周囲に緑も多い。高齢者の気楽な老後には最も適した場所かもしれない。
こういった本を読むたびに感じるのだが、高齢女性は強い。夫は亡くなり、子供たちはそれぞれの場所で暮らしている。掃除洗濯食事と家事全般に明るければ将来は悲観することもないのだろう。自分の手でなんとか日々の生活はこなせるのだから。