SLAM DUNK (スラムダンク) 井上雄彦(イノウエ タケヒコ)著
「週刊少年ジャンプ」(1990〜1996)に連載。アニメ、ゲームも制作された。
たまたま店に来る客から寄贈され、棚を占領することになった。タイトルだけは随分前から知っていたのに内容はまるで知らず。面白いから是非読んで!と強く勧められたこともあり、冬休みの宿題を終えてしまうつもりで手に取った。寝る間を惜しみながら、三日余りで読み終えた。よくある不良少年物語かと思いきや、真剣に読ませてくれるではないか。とはいえ粗筋を追うばかりでバスケットボールのルールに詳しくなったわけでもないのだが。
全国制覇して「万歳三唱」なんて単純な話ではなく、死闘の試合後にあっけなくボロ負けして話は突然終わってしまった。
ちょっとした恋バナもありはするが、バスケットボールに青春を賭ける高校生の4ヶ月の練習と試合の連続。きっとモデルはいるのだろうけれど、無謀な戦いに挑む若さが眩しい。世間は30年余り前まではこの馬鹿らしいほどの一生懸命さが珍しくもなかったが、スマートになってしまった現代の若者たちの青春はさて如何に。