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BOOK CAFE LAGOM

680-0824
鳥取市行徳3-757

本の紹介

それでも建てたい家 宮脇 壇(みやわき まゆみ)著

 三十年近く前の出版物だ。辛口の文章だが家を建てようとする人への観察が細かい。東京藝術大学、東京大学大学院を出て主に住宅設計を手掛けている。

 住宅設計が主ではあるが、調べてみると美術館等の大きな建築物も手掛けている。エッセィスト、大学教授でもあったようでかなり幅広い活躍をしていたことがわかる。

 第4章”メンテナンスはフリーではない”にー家は建てさえすれば後はほとんど金は要らぬと思っている人が多いーと書かれているが、頷くばかりだ。マンションであれば定期的に修繕が入るが、多くの一般住宅は余程のことがない限りメンテナンスは行われていない。実家も既に築20年以上経過しているが住人の高齢化と共に朽ち果てることを選んでいるように思われる。毎日少しづつ手を入れていれば快適な空間は保てるはずなのに。

 家を建てて終わりではなく家を建てる前、その後と大きな買い物に対する日本人の愛情の少なさを改めて実感させてくれた。