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BOOK CAFE LAGOM

680-0824
鳥取市行徳3-757

本の紹介

マリコ、東奔西走 林 真理子(ハヤシ マリコ)著

 「週刊文春」2022年〜2023年に掲載されたものの単行本。ほぼ一年前にも2014年〜の単行本を紹介している。三面記事的好奇心の塊の著者の文章に「そうだ、そうだ!」と溜飲を下げている。

 「ちむどんどん」が朝ドラで放映されていた時期に当たり三度もこのネタが使われていたのには驚いたが、私も「反省会」をSNSで読んでいたのを思い出した。出演した俳優には罪はないのに一生悪評が付き纏うことになる。そして脚本家が鳥取出身であった事で余計に私の記憶に残るのであろう。

 著者が日本大学理事長に就任した時が連載期間と重なり、この連載も無くなるのかと思っていたが続けられたのはありがたい。そして予想はしていたけれどダークな仕事部分は勿論書かれていない。以前紹介した2014年と比較して辛辣さが欠けてしまっているように感じる。日本全体何につけてもコンプライアンスでピリピリしている昨今だから言を控えたくなっているのかもしれない。