今さら聞けない短歌のツボ100 三枝昂之(さいぐさ たかゆき)編著
私が短歌を作り始めて三年余り。月に一度の短歌会に出席するために二首作るのが精一杯。毎回締め切り間際になって苦心惨憺。ただ三十一文字を強引に捻り出すだけである。
このままではあまりに苦しい。辞めて仕舞えば簡単なのだけれど、せっかく始めたものなのでもう少しバタバタと情けなくも学習すれば自己満足できる歌ができるかもしれない。
手引書をあれこれ眺めてみるもののピンと来ない。短歌を作るのが本当に辛くて辛くて。図書館でこの本を見つけた。記憶を辿れば過去に眺めた記憶もあるが満足に読まないまま返却したのだろう。今回も適当にページを開いて読みつぶしている。
49項に”どうしても歌が作れないときがある。どうしたらいい?”を読んで少し納得した。歌が作れなくなったら回り道せよ、と窪田空穂、斎藤茂吉は教えている。佐々木幸綱は歌集を「半年か一年かけて、4、50冊ぐらい集中的に読んでみる」ことを勧めている。
今は回り道中でこのまま乗り越えられず終わってしまうかもしれない。運が良ければ作品が作れるようになるかもしれない。とにかく該当しそうな項目を辿っていくことにしよう。いつかは開眼することを願って。