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BOOK CAFE LAGOM

680-0824
鳥取市行徳3-757

本の紹介

老いてお茶を習う 群 ようこ(むれ ようこ)著

 著者は68歳でお茶を習うことになった。私も今年から60の手習を始めた。過去に2度お茶の稽古には通ったのだが、最初は転勤で強制終了。2度目の師匠とは相性が悪かった。事細かい指導、稽古が始まるまでの長い話が辞めるきっかけになった。それにも関わらず、茶道への興味を失うことがなかった。幸にして気楽な気持ちで通うことができる場所が見つかった。

 そんな私にちょうど良い教科書のような内容である。習い始めて一年間の稽古内容なのだが、あまりにも充実し過ぎている。著者はYouTubeで予習して稽古に通っているようだ。物覚えの悪くなっている年齢だから何度も繰り返さなければ体に刷り込まれていかない。私もちょうど作者と同様の稽古をし、姉弟子の稽古を見ている。この本は初心者には非常にありがたい描写の細かさである。そして菓子の描写がよい。それぞれの季節に合った菓子を想像できて楽しくなる。通販では購入できないお菓子が多いのはとても残念だ。私も著者のようにもっと気を入れて練習に励むことにしたい。