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BOOK CAFE LAGOM

680-0824
鳥取市行徳3-757

本の紹介

パブリックアート入門 浦島 茂世(ウラシマ モヨ)著

 第4章は「見ておくべき日本のパブリックアート30」となっている。過去に見たのはわずかに10点だ。パブリックアートとは「公共(空間)の芸術」。駅前の広場や公園、通りなど、個人に属することがない公共空間にある芸術作品のことだ。わざわざ見に出掛けたものでないため、「見ておくべき」ものだったのか、と後悔が生じた。東京にあるものが多く紹介されている。再び見る機会が巡りくるのか。そして紹介されているものが著名な作品だということさえ知らなかった。いつもあるものと認識していて「見たことがある」程度の記憶しかない。

 鳥取県境港市の全長800mのエリアに「水木しげるロード」が作られているが、これは「地域活性化」を目的に作られたもので全国に広がったこの事業の草分け的存在だという。1989年から境港市のまちづくり計画がスタートした事に関しても記載があり、改めて水木しげるロードを認識する事になった。

 有名な作品は多分ないだろうが鳥取市にもパブリックアートが存在しているのだろうと思う。これまで無意識に街を闊歩していたが、案外面白いものに出会うかもしれない。点から点の移動だけではなく広範囲で周囲を見回してみたい。