
うちの執事が言うことには6 高里 椎奈(たかさと しいな)著
2014年3月から2016年11月までに9巻刊行されている。私はいつの間にか6巻まで読んだことになる。残り3巻完読したい。
これは物語の世界だけの話なのだろうか。ひょっとして東京にはこんな上流階級が暮らしているのかもしれない。上流階級ミステリというジャンルなのだから。昭和初期には東京の山の手に住む人々の生活が小説等の題材になったものだが、昨今の東京の高級住宅街を舞台にしたものを私は知らない。単に私の知識不足なのか。個人情報を無闇に流すことは犯罪等に巻き込まれる可能性もあるので公にされなくなったのかもしれない。街が作る独特の文化のようなものは現代日本では見ることができなくなっているのではないだろうか。のっぺらぼうの世界になってしまったように感じるのは私だけなのか。
衣更月蒼馬が烏丸家の執事になったいきさつが少し見えてきた。6巻では鳳の登場も案外多い。残り3巻で登場人物の人間像の深掘りができるのだろうか。