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BOOK CAFE LAGOM

680-0824
鳥取市行徳3-757

本の紹介

対馬の海に沈む 窪田 新之助(くぼた しんのすけ)著

 JA不正の話は時々耳にしていたが読んでみれば生々しい。この本は開高健ノンフィクション賞受賞作品で2024年に発刊されている。読み終わって真実なのだろうかと疑いたくなった。JAはこれほどに杜撰な組織であったのかと唖然とする。

 JAの組織は「総合農協」と「専門農協」に大別されており「総合農協」は農業や生活にとって必要な物品を販売する「経済事業」、貯金の受け入れや資金の貸付を行う「信用事業」と共済商品の開発や販売をする「共済事業」が含まれている。専門農協は園芸や果樹、畜産や酪農など品目別の農家が設立した総合事業である。現在農協を構成する組合員は圧倒的に「総合農協」に属している。不正が度々指摘されるのはこの「総合農協」の事業で本書もそうである。

 闇が深すぎて私には理解が及ばなかった。こういった事業形態で組織が存続していることが不思議でならない。2025年に発行された週刊ダイヤモンドでは「農協から職員が大量流出」といったショッキングな記事もありJAを取り巻く環境は大きな波にさらされているようだ。