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BOOK CAFE LAGOM

680-0824
鳥取市行徳3-757

本の紹介

琴子は着物の夢を見る ほしおさなえ著

 また今回も”ほしおさなえ”だ。私は着物を主題にしている本を探していて、この本を見つけたので読んでみた。このシリーズは現在3巻まで発行されている。ほしおさなえのシリーズものを読み始めているが最後まで辿り着けない。シリーズは内容が活版印刷、連句、着物等々描かれているので読んでいるうちにそれぞれの知識が身についていくようで面白い。

 物語は八王子が舞台となっている。以前首都圏に住んでいた頃は東京西部方面に出かけることが多く地名が懐かしい。八王子はかつて織物で栄え、呉服店も立ち並んでいたようだ。松任谷由美の実家も八王子の呉服屋だったなぁ、と織物の街の全盛期を思い浮かべながら読んだ。

 気になったのは琴子と柿彦の会話だ。琴子は女言葉でないので、どちらが話しているのかわからなくなる場面が何箇所かあった。シリーズ化されているので、巻を読み進めば女言葉でない理由もわかるのかもしれない。

 椿の柄の銘仙の着物の記憶を追いかけているのだが、銘仙を現在着ている人はほぼ見ない。昔の雑誌等を眺めると大胆な柄の着物が掲載されていて、当時の流行りだったようだ。着物の時代背景を知ることができ、その上に着物の知識が増えていくのが楽しい。