もう「女の家事」はやめなさい 佐光 紀子(さこう のりこ)著
朝ドラ「虎に翼」を見ていて女性が担わされている負担を改めて考えることが多い。
著者は私と同年代だ。朝ドラの寅子の時代より女性だから、という世間からの目は少し柔らかくなっているが現在の若い女性より職場でも家庭でも「女性だから」と性差で役割を振られていた事柄は多い。
男女の役割を固定させる教育はかなり少なくなってきているのでは、と想像しているのだが、実際の教育現場を知らないので男女平等が推し進められているのかどうかはわからない。私の世代の女性の発言は過去のものになりつつあるのだろうか。過去のものになっている事を心から祈る。そうでなければこの先出生率は上がることもないだろう。ただ男女平等の進んだ北欧の国々さえも出生率低下が叫ばれ始めている。当たり前だと思われていた人間社会での生活が大きな転機を迎えているのかも知れない。
男性は社会で家庭で担わされた責任の重さに疲弊はしていないのだろうか。男性視点での不平等反対論を読むことが少ないのだが、私のリサーチが偏っているのだろうか。見つけて読んでみたい。