
断捨離で日々是ごきげんに生きる知恵 やました ひでこ著
「断捨離」はここ何年もよく聞く言葉で、これまで私もモノを処分し続けてきた。一人暮らしを解消する時、多くの品物を処分するのに苦労した。ずっと昔、簡単にモノを捨てられたことが懐かしい。と同時にそれほどモノに飢えていた日本だったのだ。
戦争でモノはどんどん周りから無くなっていき、終戦で本当に何もない状態から日本を作り上げてきたのだからそのパワーには本当に頭が下がる。現在世界では戦争が続き、街が破壊されている映像を見る機会が頻繁にある。モノが無くなればそれを補充したくなるのは当然であり、日本でも長い間、補充が続き挙句はその飽和状態を解消したくなり「断捨離」に至っているのだろう。
著者の考える断捨離は「自分を知り、心の混乱をも取り除き、人生をよりごきげんに導いていくための行動技術」だ。読み終えて「スッキリ」したとまでは言い難いが、目の前に積み上げられていたいつでも捨てられるモノを少し手放すことはできた。
家族の品物にはなかなか手が出せないのは目下の悩みなのだが、なんとか解消して私の心を軽くしていきたい。