言葉の園のお菓子番(大切な場所) ほしおさなえ著
シリーズ最後まで読み終えたが、これで最後なのかまだわからない。一葉は旅の途中で明確な行き先は見つかっていない。まだ20代なのだからもうしばらく迷い続ける余裕はあるだろう。「ひとつばたご」を通しての出会いは今後も広がっていくのだろう。
グループ「アカシア」の詩の朗読会の様子が描かれている。”公演”や”ライブ”に近い感じだ、と書かれている。私自身、以前朗読会に参加していた時があり、その感覚がよくわかる。演じるのは楽しく、目で読む時と違い、作品の世界に入り込めるのが良い。
社会人となり、職場以外の場所で人間関係を広げられることは貴重だ。大学生の蛍は就活を通して自分の進みたかった仕事が見つかったようだ。私は学生時代に蛍のように真剣に将来の仕事を考えていなかった。登場人物たちが、息苦しいほど真面目に趣味の世界に没頭しているのを羨ましいと感じながらも、傍観者のまま生きられることをありがたく思ってしまう。

