明日を変えるならスポンジから ー暮らしの道具を選ぶことー 一田憲子(イチダ ノリコ)著
物を買わなくなって久しい。特に洋服は体が小さくなってしまって合うものを見つけられなくなり購入できなくなった。と友人に話していたが、先日クローゼットに掛かっている洋服を見れば数が増えている。サイズが合わないと言いながらあれこれ合いそうなものを探して購入していたのだ。サイズがあった、というだけで手に入れたものもあり愛情、執着が少な過ぎて存在さえ忘れていた。
物を一つ増やすのにも慎重であったから購入できなかったものも数多い。残りの人生はそんな長いものでも無いだろうし頻繁に新しいものを追い求めることもないだろう。この本に紹介されている商品を眺めながら、一生モノみたいなつもりで入手してみようかと少し心動かされている。老い先短い、物なんて買わなくてよい、と呟き続ける家人と同様の生き方をする必要もない。老い先短いのだからちょっと気になるものを使ってみたくなった。