menu

BOOK CAFE LAGOM

680-0824
鳥取市行徳3-757

本の紹介

婚活マエストロ 宮島 未奈(みやじま みな)

 宮島の「成瀬は天下を取りにいく」のインパクトが強く、この作者はその他どんな小説を書いているのか気になり手に取った。

 婚活をテーマにした作品だ。40歳の独身の男女(猪名川健人、鏡原奈緒子)が関わる「ドリーム・ハピネス・プランニング」での婚活を通して話が進んでいく。

 今では40歳で独身と聞いても私の若い頃ほど違和感は無い。生涯独身のまま過ごす男女も増えた。結婚のハードルは高くなったのかそうでもないのかわからないが、男性に頼って生きていくという女性が少なくなった結果なのだろう。自分の働きだけで生活が可能であれば結婚を選ばなくても良いのかもしれない。結婚が楽しいものと考えられず生活の手段になってしまったとも言えるのだろう。男女の出会いの場が無くなっているのも原因の一つであろう。

 マッチングアプリや結婚相談所を利用した婚活が現代の主流のようだ。ここでは結婚相談所のイベントに参加する人々から現代の結婚観のようなものがわかってくる。

 ”ケンちゃん”は在宅ライターとして生活している。俗にいう「コタツ記事」を書いているようだ。これまで私が漠然と抱いていたこの名称のライターの姿が分かった、という感じだ。

 ケンちゃんと鏡原さんとの関係は気になるのだが、二人が生活の基本である仕事をどう立て直していくのか。続編はないだろうが前向きな結果が出ることを願う。