窓辺の愛書家 エリー・グリフィス著 上條ひろみ訳
アメリカのミステリが続いたので、別の国のミステリが読みたくなった。ミステリといえば英国を外すわけにはいかない。そしてできれば現代の作品を読みたい。あれこれ検討してこの作家に行きついた。2022年初版だ。ウクライナ、ロシアも書き込まれている。
登場人物が英語で話しているのは当たり前のことなのだが、発音、言葉の使い方等で母国や階級が分かってしまう。日本では意識して人の言葉を聞き取ることもない。比較的平等社会であるゆえ、地方訛りに気づいても個人の背景まで想像が及ばない。
同性愛者、修道士、介護人、刑事等の様々な登場人物が描かれている。異性愛者と白人が常に優位になっている事が当たり前ではない社会形態になってきていることを知らされる。
ミステリ作品で謎解き場面が幾度も描かれているが、歴史や著名な小説知識がないまま読んでしまうと面白さが半減してしまう。
海外ミステリから離れる事ができなくなりそうだ。

