メスを置け、外科医(泣くな研修医) 中山裕次郎(ナカヤマ ユウジロウ)著
「泣くな研修医」シリーズの第8作。2作まで読んでいた。久しぶりに手に取った。残りの作品も読んでしまいたいのだがいつになることか。
久しぶりに読んだ研修医シリーズの感想は「逞しくなったなぁ」経験に勝るものはないのかもしれない。著しく不安漂うヒヨッコ医師だったのに短期間ではあったが、責任ある院長職をこなせるようになっている。同僚医師のいない職場はずいぶん苦しいことだろう。
頼りにしていた看護師がステージ4の末期癌となってしまうのだが、理事長、栄養士等と連帯し看護師の幼い娘を不安にさせないように見守る様子が健気である。小説の中の綺麗事のようにも思えてしまうが、互いに支え合い生きていける生活は貴重だ。
まだまだ将来のある外科医を小さな職場に引き留めるのではなく新しい現場に送り出そうとする理事長や事務長は立派だ。人を育てることの大切さを改めて知らされる。30歳前半外科医はもっと羽ばたいて行ってほしい。次はどんな職場で医者としてしていくのだろう。楽しみである。

