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BOOK CAFE LAGOM

680-0824
鳥取市行徳3-757

本の紹介

菓子屋横丁月光荘(浮草の灯) ほしおさなえ著

 川越の町で主人公は色々な人と繋がっていく。色々といっても大学関係の知人から派生しているのだが。人と人とが繋がらなくなっている現代では羨ましいなり行きである。

 笠原先輩が閉店した実家の紙屋で仕事を始めていく決断をする。就職して働き始め自分が何をしたいのかを改めて考え紙屋の仕事を選んでいる。父の背中をずっとみていたから選べたのだろう。サラリーマンの父であったら働いている背中が見えなかったかもしれない。

 ほしおさなえの小説は優しい。人間関係がギスギスしていないのが嬉しい。こんなふんわりとした社会生活はないのではないかと思ってしまったりするのだが、人との距離が近い地方都市なら普通にありえるようにも思える。私自身干渉されたくない年齢ではなくなったせいかもしれない。