小路の奥の死 エリー・グリフィス著 上條ひろみ訳
あまりにも意外な結末で驚いた。ただ犯人が犯行にいたる動機が弱い気がする。インド系イギリス人のハービンダー刑事の人物描写も淡白だ。今後ハービンダー刑事シリーズとしていく予定であれば、もう少し濃い人物設定が必要ではないか。白人ではない、若い女性、同性愛者と十分特徴は描写されているのだけれど。アメリカと違いイギリスでは社会の懐が深いから淡白に描いても問題がないという事なのかもしれない。
シェークスピアの作品が頻繁に出てくるのはイギリス作家だからこそ、なのだろう。シェークスピアの書いたものの知識がないと理解しきれない箇所もいくつかある。また、登場人物の名前がなかなか覚えきれず何度も「登場人物」を見返すことになった。海外小説にまだまだ慣れていないことを実感する。

